
勉強したい、挑戦したい、頭が良くなりたいけど、トシのせいで中々覚えたいことが頭に入らない?いえ、それは、歳のせいではないということを、『一生頭がよくなり続ける すごい脳の使い方』という本で脳内科医の加藤俊徳さんがまとめています。
脳は30歳で「成人」し、それを境に、以前とは、脳の使い方の仕組みが変わるといいます。
記憶力の低下ももの覚えの悪さも、加齢による脳の老化が原因ではない、と本書では断言しています。
脳科学によると、脳のシナプスは、実は生涯にわたって維持・変化し続ける能力(可塑性)を持っている、ということがわかってきました。
それを裏付ける、脳の使い方の実践書です。
歳を取って記憶力が落ちてきた、という気がしている方に朗報です!
「脳番地」を連携させろ!
以前も、加藤俊徳医師については、別の書籍をご紹介したことがあります。

こちらは、人と上手にコミュニケーションする方法を説明しています。
つまり、人間関係のための脳の使い方、の書籍です。
私がコミュ障なので、シェアさせていただきました。
今回は、主に学習・記憶・勉強法など、知力そのものを高めるための書籍です。
つまり、学び直し・知的成長のための脳の使い方の書籍です。
ただ、同一の著者ですから、共通する持論はあります。
それは、「脳番地」という理論です。
要するに、脳は場所によって役割が違い、それらを単独ではなく連携させて使うことで、記憶や学習能力は加齢に関係なくむしろ高まるという話が書かれています。
1.思考系脳番地
思考、意欲、想像力などをつかさどり、何かを考えるときに働きます。会社で例えるなら「社長」のような役割で、それぞれの脳番地に指示を出して仕事をさせるのが得意です。
2.理解系脳番地
目や耳から入ってきた情報を理解します。思考系と相談しながら情報を取捨選択し、必要なものを記憶系に渡す現場のリーダー的存在です。
3.記憶系脳番地
ものを覚えたり、思い出したりする時に働きます。集まった短期記憶の中から必要なものを長期記憶に移動させる調整役ですが、自分ひとりでは働かない「怠け者」でもあります。
4.感情系脳番地
喜怒哀楽を感じ、表現します。記憶系と近所に位置していて仲が良く、感情系がしっかり働くことで記憶が定着しやすくなります。
5.伝達系脳番地
脳の中の広報担当や、報道官的な存在です。伝達系を活躍させることで、怠け者の記憶系が働き出します。
6.運動系脳番地
体を動かすこと全般に関わります。まず運動系がしっかり働くことで、すべての脳番地がパワーアップします。
7. 視覚系脳番地
目で見た映像や画像、読んだ文章を脳に集積させます。好きなもの、見たいもの、あるいは元々知っているものを優先して見る癖があります。
8.聴覚系脳番地
耳で聞いた音を脳に集積させるために働きます。視覚系と同様に、好きなもの、聞きたいもの、元々知っているものを優先して聞く性質があります。
10代の頃は、「記憶系脳番地」だけをフル回転することで、テストで良い点をとって進学には有利でした。
著者はこれを「学生脳」といいます。
しかし、30歳過ぎてそのつもりでいても、同じようにはできません。
では、それは加齢による衰えなのかというとそうではなく、脳の働き方が「大人脳」に変わったからであり、むしろ、記憶力、判断力、決断力など、あらゆる面において「学生脳」よりも、30最過ぎた「大人脳」の方がレベルが上だとされています。
それには、違う「脳番地」同士を協働させることで、「記憶系脳番地」単独ではたらいていた「学生脳」の時よりも知的能力を向上させることができる、と述べています。
では、具体的なはどんなことをすれば他の「脳番地」と連携できるかというと、
1.単語などをそのまま暗記しようとするのではなく、「それってどういう意味だろう」「自分だったらどう使えるか」と疑問を持ち、理解系脳番地を働かせることが記憶への近道になります。
2.大好きなカフェラテを飲みながら勉強する、試験合格時のご褒美を思い浮かべてワクワクするなど、前向きな感情を伴わせるだけで記憶力がぐんとアップします。
3. 脳の視覚系や聴覚系は、過去に見聞きしたことがある「知っている情報」を好んで集める(より好みする)性質があるため、覚えなければならないことがあったら、漫画やYouTube動画などの分かりやすい関連情報でキーワードに触れる「予習」を行うと、頭に入りやすくなります。
4.黙読ではすぐに忘れるので、アウトプットを意識し、そこで考えたことをノートに書き出したり、誰かに説明するように話したりしてみましょう。私がブログにレビュー記事を書くのは、この「アウトプット」を意識しています。
5.運動系脳番地は、視覚系や聴覚系などを含めた脳全体を回すトリガーとなるので、1日合計60分を目安にウォーキングを行うことで、脳の情報処理能力を底上げします。
丸暗記に頼る学生時代の方法を捨て、意味の理解や感情の動き、さらには運動を取り入れることで、脳のネットワークは強化されます。最終的に、アウトプットを意識した習慣が脳の処理能力を最大化し、一生成長し続けるための土台となると説いています。
両利きトレーニングで脳梁活性化
私が独自に実践しているのは、右脳と左脳の連携です。
具体的には、両利きトレーニングです。
利き手ではない手で文字を書く訓練は、「脳の新しいネットワークを構築する非常に密度の高い作業」(Gemini)です。
38年間右利きの新聞記者が1カ月左手中心の生活を実践した話 https://t.co/CNAJWP0wAr #左利き
— 無明子 (@shirimochigome) March 16, 2026
この記事でも書いたように、私はほぼ左右両方を使いますが、筆圧や文字の形などは、やはり右と左で全く同じというわけではありません。
そこで、左右両方を同じように使えるようトレーニングすることで、左右の大脳半球が同時に働き、脳梁(左右をつなぐ神経束)が活性化します。
結果として、集中力、創造性、認知機能などが高まる可能性があるといわれています。
このトレーニングは、加藤医師の「脳番地」と直接は関係ないのですが、脳梁の活性化により、「脳番地」同士の連携をしやすくすることにもつながります。
みなさんは、非利き手もバランスよく使われていますか。



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