学歴は必要か否か論争。イケハヤさんは「学歴は不要」と言い、マナブさんは「大学は借金してでも行くべき」という意見です

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学歴は必要か否か論争。イケハヤさんは「学歴は不要」と言い、マナブさんは「大学は借金してでも行くべき」という意見です

学歴は必要か否か論争は、決着を見ることのない永遠のテーマかもしれません。ネットでは、インフルエンサーの間でも意見は真っ二つ。たとえばイケダハヤトさんは「学歴は不要」と言い、マナブさんは「大学は借金してでも行くべき」という意見です。

今や、企業の雇用体系も大きな変化をしつつあります。

トヨタの社長が、終身雇用制の維持はむずかしいと宣言。

大企業でも副業を認めるところが出始めました。

若い人は就職よりも起業と考える人も増えているようですが、ではその構造を下支えしていた学歴の意義や意味はどうなるのでしょうか。

ネットのインフルエンサーとしておなじみの人では、たとえばイケダハヤトことイケハヤさんは「学歴は不要」と言い、マナブさんは「大学は借金してでも行くべき」という意見です。

学歴は不要……イケハヤ大学

イケハヤことイケダハヤトさんは、学歴不要論者です。

大学は必要ない、そこでかかる学費で起業でもしろ、という話をしています。


現在は非公開になっていますが、YouTube動画チャンネルでも同じ趣旨の話をしています。

しかし、もともとイケハヤさんは、学歴主義者です。

だからこそ、偏差値55の県立戸塚高等学校から、必死になって早稲田大学政経学部に入ったと、自著『なぜ僕は「炎上」を恐れないのか 年500万円稼ぐプロブロガーの仕事術』(光文社新書)で告白しています。

『なぜ僕は「炎上」を恐れないのか 年500万円稼ぐプロブロガーの仕事術』(光文社新書)はイケダハヤトさんのブログに関する書籍
『なぜ僕は「炎上」を恐れないのか 年500万円稼ぐプロブロガーの仕事術』(光文社新書)はイケダハヤトさんのブログに関する書籍です。今は「ブログはオワコン」というイケハヤさんですが、YouTuberやインフルエンサーにも通じる「ネット有名人」の真髄が書かれているので、新書ではなくてもあえて今回ご紹介します。

炎上できるためには、自分に根拠(いいたいことがいえる地位)が必要だから、それが学歴だと述べているのです。

空気を読まずに自分の意見を語る「覚悟」を身につけるためには、「自分の心」だけを一方的に変えるだけではダメだということに、99パーセントの人が気づいていないのです。(中略)「いいたいことがいえる地位を築き、環境をまず変えること」ことこそが、「真の意味で自分を変える」ための第一歩になる、ということを本書では提示します。その上で、並行して、「強い心」を作っていきます。

常識的に考えれば、少なくとも当時、早慶、なかんずく私立最難関の政治経済学部は、ちょっとむずかしいかもしれません。

ご本人も自著で、一念発起して受験勉強して受かったと述べています。

なぜそこまでして「私立最難関」に入りたかったのか。

自著にはこう書かれています。

人とコミュニケーションが取れなかった少年時代は、ゲームの達人になって「先生」として一目置かれるようにした。

中学時代は父親からパソコンを買ってもらい、サイトをたくさん作って多くのアクセスを得て自信をつけた。

だから大学も、人から敬われる一流大学に入りたかったというのです。

いい大学を出ていることが立派だという、世間の価値観に逆らわずのっかればいい。

同じことを言ったとしても、高卒や三流大卒より説得力が増す、と述べています。

そして、自分の自信、心の拠り所にもなると述べているのです。

ブログで炎上を繰り返してこられたのも、「俺は早稲田の政経を出ているんだ」という自信と説得力からだ、と述べているわけです。

それが、どうして宗旨変えしたのか。

時代が変わったからだそうです。

当時はスマホもSNSもなく、そとのひとと出会うことが難しかったから自分で学べなかった。

つまり学校に行くしかなかった。

しかし、今は大学のメリットは代替可能。

アップルもGoogleもネットフリックスも大卒を求めていない。

つまり、時代は大卒にアドバンテージを与えなくなったので、有利な立場とはいえなくなった、受験勉強をして4年間学費と時間をかけるほどの価値がなくなってしまったというのです。

先のOGPには、こう書かれています。

大学に行かなくても大抵のことは学べる。
大学に行かなくても食べていける。
大学に行かなくても人とのつながりはできる。
大学はそもそもコスパが悪すぎる。
よっぽどの目的意識がないかぎり、大学なんて行かなくていいと思いますけどね……。
たしかにネットの時代になり、人気ブロガーや人気YouTuberが、高学歴である必要はありません。

ネットを探せば、ある程度の情報は得られますから、学歴の価値が以前とは違うという見方もあります。

ただ、それは建前で、もしかしたら、早稲田の政経と言ってもあくまで「私立最難関」であって、旧帝大にはかなわないというコンプレックスが、一気に「学歴不要」の価値観まで振り切ってしまったのかもしれません。

あとは、イケハヤさんお得意の、逆張りで炎上狙い(笑)

案の定、ツイッターや上掲のOGPにあるまとめサイトでは叩かれまくってます。

自分はもう大学を出たから、そんなことが言えるんだろうという、という意見もずいぶんありますね。

でもね、大学を実際に出たからこそ、「大学はそれほどもんじゃないよ」ということも言えるんですけどね。

大学は借金してでも行くべき……マナブログ

一方、多くのネット有名人に注目されている、ネット界のトレンド、マナブさんは、『大学に行く意味は「人生の保険」』といい、借金してでも行くことを勧めていますが、ただしFラン(偏差値最下層)大学よりももうちょっといいところを狙え、という動画とツイートを投稿しています。


マナブさんの動画やブログの構成は、内容は、結論がまずあるのですが、

  1. 保険として大学に行くべき
  2. 遊び目的ではなく、在学中に「稼ぐ」など目標とする⇒稼げたら就職しなくていい(起業したらいい)

というものです。

マナブさんは法政大学出身ですが、自身が大学に行ってよかったなという点はこう枚挙しています。

  1. 就職で新卒カードが使える(大学のブランドが信頼を獲得する)
  2. 考える時間を持てる(世界旅、企業インターン、留学、サークル、飲み会など経験することで、先の人生について考える時間をもてる)
  3. 選択肢が広がる(応募条件大卒以上に対応できる、大卒と高卒にフィルターがかかり、高卒コミュニティでは大卒の情報が入りづらい)

「無駄」呼ばわりされているモラトリアムの4年間を過ごすことで、そうした企業のフィルターを突破できる、といいます。

また、マナブさんは、よくいわれる

「やりたいことあるのなら大学へ行け。やりたいことがないから行かなくていい」

という“人生経験豊富そうな大人”のもっともらしいご託宣には、「そりゃないだろう」と大反発しています。

やりたいことがあれば直球で動く

わかんないから、大学に行くかどうかも迷っている若者に対して、「やりたいこと探せ」とかいい加減なこというな、というわけです。

このへんは、後に書きますが、私の人生経験からみても全くそのとおりだと思います。

マナブさんの話はオーソドックスで、逆張りや炎上がないので、たぶんこのへんが常識的な意見なのだろうと思います。

ちなみに、マナブさんは法政大学とご紹介しましたが、途中休学して留学もしているそうです。

なんだかんだいって、ネットの有名人の多くは、大学、しかもFランではない有名な大学を出てますよね。

学力だけでなく、好奇心と実践力があるんでしょうね。

「よし、有名大学とやらに行って自分の目で確かめてこよう」みたいな感じなんでしょうか。

私(草野直樹)の意見

結論から述べると、一概に言えないけれど、何もすることなかったら、頭から否定せず大学は入っておいたらいいのではないか、という感じです。

その人の人生観、学歴観は、その親から刷り込まれたり、「ほしのもと」によってそう思わされたりしています。

いったんそれを払拭して、人生経験を積む中で、自覚的に「自分の人生観・学歴観」ができるまでには、相当時間がかかるのです。

18歳で、人生を悟り目的を明確にせよ、というのは現実的な話ではありません。

マナブさんが動画で言うように、ずっと見つからないかもしれない。

女性は、結婚してから気づくこともあるでしょう。

そこから大学に入り直したいといっても、事情が許さないこともあるでしょうから、入れるものなら18歳で入っておいたほうがいいということです。

モラトリアムな学園生活で人と関わりながら、「大卒」という「資格」を取得する選択があってもいいのではないでしょうか。

たとえば私自身は、いったん大学を卒業してから数年後に、学士入学で別の大学に編入学しています。

学士入学というのは、既得単位を認定してもらって、別の大学や学部に途中の学年から入学することです。

でもすぐに胸を患い挫折。

すると、30歳過ぎてから、今度は大学院にチャレンジなど、かなり人生回り道しました。

それは、私の育った家庭環境が、無学の親にありがちな、中身もなく大学のブランドを格付けして求めたがる価値観をずっと刷り込まれていたためです。

それを払拭するのに相当苦労し、人生設計に必要な自覚的な就学を改めて考えるのに長い時間や経験を要しました。

一方妻は、定時制高校⇒通信制高校を卒業後、10年経って大学に入りました。

妻は逆に、教育にあまり熱心ではない育ちで進学が実現できず、コンプレックスを抱えていたので、私が進学を勧めたのです。

毒親とは、過干渉、もしくはネグレクトといわれますが、私達夫婦は、まさに私が「過干渉」、妻が「ネグレクト」のケースで育てられたのでしょう。

それはともかく、大事なことは、自分自身で考えることだと思います。

そのために、イケハヤさんやマナブさんの動画も含め、いろいろな人の生き方、考え方に触れてみるのがいいでしょうね。

あなたはイケハヤ派ですか、マナブ派ですか。

以上、学歴は必要か否か論争。イケハヤさんは「学歴は不要」と言い、マナブさんは「大学は借金してでも行くべき」という意見です、でした。

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