男女平等といいますが、具体的にいったいどうすればいいのでしょうか?昨今の「反女性蔑視」の潮流には時折違和感も抱きます

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男女平等といいますが、具体的にいったいどうすればいいのでしょうか?昨今の「反女性蔑視」の潮流には正直違和感すら抱きます

男女平等といいますが、具体的にいったいどうすればいいのでしょうか?昨今の「反女性蔑視」の潮流には正直違和感も抱きます。いかなる選択をしても尊厳をもって生きられる社会であることが大切であり、自己実現の機会や価値観の平等こそが本質ではないかと思いますがいかがでしょうか。

昨今の「トレンド」に注意

森喜朗さんは懲りないようで、また問題発言したらしいですね。

この方の発言がきっかけとなり、世の出来事に「性差別」というキーワードから風穴を開けたがる風潮がモーレツな勢いで動いているのに、何も感じないのかな。

それにしても、女性蔑視を言いたがる人は、逆の立場からは考えてくれているのでしょうか。

今は、「男女平等に理解がない男」というテーマで記事を書くのがトレンドのようです。

『40代おじさんに黄信号 「男女平等感」が世の中とズレている!?』という『日経クロストレンド』の記事がWeb掲示板のスレッドとしてたてられ、コメントがたくさん書き込まれています。


記事の内容は、タイトル通り、40代おじさんの「男女平等感」がおかしい、遅れているという記事です。

つまり、女性が不利なことに気づかず、それが当たり前だと思っている、というのです。

でも、示した統計を見ると、40代男性の数値がとくに突出しているとも思えず、記事を作るためにわざわざ特定の年代をターゲットにした感ありありです。

それに、そういう意識調査なら、逆に女性が男性の考える「女性だって現行体制で有利なことあるじゃないか」という不満をどれだけ理解しているのか、という逆の調査もすべきですが、それは一切示されていません。

いつも思うのですが、この手の記事は、女性がどう思うか、どうしたか、という一方通行の話で断定したがるので、両性の「対話」が発生し得ない。

だから結局、不毛だと思います。


まあ、こういう浅い記事の批評はともかくとして、みなさんは、男女平等意識、ご自身で持たれていると思いますか。

何を以て平等なのかをはっきりさせてほしいという気持ちもありますよね。

戦前と戦後の違い

自分の経験から書きますと、私の父方の先祖は女系で、その都度婿養子をとっています。

調べた限りでは、曽祖父も高祖父も、そのまた上も、また上もそうでした。

そういうことがあって、まあ女性上位と言いますか、あまり自分の直系を明かすのもアレなんですが、たとえば、婚姻中に夫以外の別の男性の子を宿して、その男性由来の名前までつけて、結局離婚して、一定の財産を持ってその男性と再婚してしまった先祖も私にはいました。

何を言いたいかと言うと、少なくともこの時代の男性と女性では、妊娠して子孫を作れる立場にある女性が強かったんです。

ですから、家制度時代でしたら、男性に権力を与えないと、男系は滅びてしまうわけで、戸主は男性で家父長として振る舞う男社会は、バランスという意味での合理性は否定できなかったのではいかと思っています。

しかし、戦後は家族制度となり、しかも平均寿命が伸びて、男女とも50歳過ぎて結婚したり、子どもを前提としない人生設計が市民権を得るようになったりしたので、家庭や家族のあり方が変わってきた。

つまり、家のための結婚、子どもを作るための結婚、という考え方から解放されて良いはずの時代になっているので、従来のような「男社会」から、考え方を変えなければならない段階になっている。

でもまだその残りカスもあるし、女性の側の解放運動も質はいろいろ、というふうに私は解しています。

どうして母親が親権に有利なのか

ではどうすることが「男女平等」なのかというと、私が一口に述べるなら、

母性保護等性差を前提とした機会均等

ということだと思います。

妊娠してようがお客様が来ていようが休まず、男性並みにやれ、やれなきゃ女性の負け、ではないでしょう、ということです。

ただ、男性社会というが、すべてがそうともいえない。

たとえば、離婚したら圧倒的に母親が子の親権を持っていくのはおかしいという件。

私もおかしいと思います。

小さい子を育てるのに、日々の子育ては、母親の方が子の福祉にかなっているかもしれません。

その一方で、決定権、つまり親権をどちらかに100%委ねるというのは、私は子の福祉にはかなっていないと思います。

何度も書いていますが、日本の民法は、子は親に絶対服従であることを明記しています(第818条)

毒親が親権持ったら、子は悲劇です。

ですから、今回のテーマに関係なく、子の福祉のために民法は改正すべきと私は思っていますが。

いずれにしても、女性が不利というなら、男性が不利ということも、この際枚挙させて解決すればよいと思います。

コインの表裏で、たぶんそれは一体となった矛盾だからです。

それらをセットに考えない「男女平等」論など、しょせん女性の要求しか言っていない質の悪い言説だから、私は話半分に聞くことにしています。

以上、男女平等といいますが、具体的にいったいどうすればいいのでしょうか?昨今の「反女性蔑視」の潮流には時折違和感を感じます、でした。

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