貴乃花が実父の二子山親方や花田虎上との間に溝ができたことを貴乃花の「気難しさ」に還元する中傷はおかしいんじゃないか?

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貴乃花が実父の二子山親方や花田虎上との間に溝ができたことを貴乃花の「気難しさ」に還元する中傷はおかしいんじゃないか?

貴乃花と息子の花田優一の確執が話題ですが、貴乃花が肉親とも絶縁していることを含めて、まるで貴乃花の人格に問題があるかのような中傷が絶えません。しかし、親兄弟は本人が好んだものではなく「ほしのもと」であり、毒親なら絶縁しか解決がなかったかもしれないでしょう。少なくとも絶縁が本当に貴乃花の責任かを確かめもせず誹謗中傷してもいいんですか。

悪意に満ちた「絶縁の歴史」記事

貴乃花と息子の花田優一の確執に乗じて、実父の二子山親方や花田虎上らとの間に溝ができたことまでも含めて、もっぱら貴乃花の「気難しさ」に還元する中傷が耐えません。

たとえば先日は、リアルライブなるサイトの『両親だけでなく妻、息子まで…貴乃花「絶縁」の歴史』なる記事をご紹介しました。

「貴乃花、絶縁の歴史」という冷やかし記事が話題。しかし、絶縁は相手次第です。そもそも親兄弟と絶縁しちゃ悪いの?
「貴乃花、絶縁の歴史」という冷やかし記事が話題。親、兄と絶縁、配偶者と離婚、子の勘当に貴乃花の人間性を疑っています。しかし、人付き合いは相手あってのことですから、貴乃花が全て悪い、もしくは絶縁が悪いという記事には大いなる疑問符が付きます。

貴乃花が、身内と絶縁することについて、それを「悪いこと」という前提で、もっぱら貴乃花の人格にその原因を求めていました。

一言で述べると、悪意に満ちた記事だったと思います。

それだけなら、しょせんカス取り記事ですから捨て置けば良いのですが、その背景には毒親問題があると思ったので、私はマジレスしたくなりました。

絶縁と言うが、肉親、妻、子、立場や事情は様々

記事によると、「貴乃花はこれまでにも家族との「絶縁」を繰り返してきた」と書かれています。

  1. 1998年ごろ整体師に洗脳され、実父で師匠の二子山親方(11代目)と交流を断ち、絶縁状態と報じられた。
  2. 兄の花田虎上こと花田勝(3代目若乃花)と相撲への向き合い方を巡って確執が高まった
  3. 母の藤田紀子とは2001年に二子山親方と離婚してギクシャクし、兄との不仲を強い口調でたしなめられたことで絶縁状態になった
  4. 河野景子の姿勢を問題視する声もあったが、実際には貴乃花のモラハラ的な行動があって離婚した

記事はそう述べた上で、「さまざまな事情はあるのだろうが、父、兄、母、妻、子と周囲との関係を次々と終わらせる貴乃花には、やはり気難しい部分があると言えそうだ」とまとめています。

「絶縁」の一言にまとめていますが、そもそも、親兄弟との絶縁、妻との離婚、子の勘当は、それぞれ前提が異なるものです。

「お別れした」現象だけで、それを一緒くたにすること自体、記事はいい加減です。

たとえば、親兄弟は貴乃花が好き好んで肉親になったわけではなく、生まれ持っての「ほしのもと」です。

つまり、貴乃花には何の責任もない人たちなのです。

むしろ、親子という関係で見れば、貴乃花は絶縁することでしか、肉親からは逃れることは出来ない立場なのです。

離婚については、自分が選んだ相手ですから、その限りで責任はあります。

ただし、人間関係は相手あってのことですから、離婚に至った齟齬について貴乃花一人の責任とすることはおかしい。

しょせん他人なのですから、結婚前にわかることは一部ですし、結婚してから変わってしまうこともあります。

その場合、別れてやり直したほうがお互いのために良いことだってあるじゃないですか。

子については、貴乃花には親としての責任があります。

メディアで叩かれ放題の醜態を晒している花田優一ですが、話題になっている貴乃花との齟齬自体は貴乃花に軍配が上がったとしても、そもそもそんな不実で責任転嫁してちゃらんぽらんな息子を育ててしまった親としての不明は恥じるべきです。

つまり、貴乃花は毒親だった可能性があります。

ただ、その措置について勘当することが悪いこととはいえません。

かんたんに述べるとそういうことですが、今回はその親兄弟との確執について一言します。

親兄弟は絶縁でしか逃れられず貴乃花には責任がない

冒頭のカストリ記事によると、整体師のせいで、「実父で師匠の二子山親方(11代目)と交流を断」ち、花田虎上とは、「相撲への向き合い方を巡って確執が高まった」とあります。

しかし、実父で師匠の二子山親方ががんになってからの闘病生活をマスコミに報告したのは貴乃花であり、死に目にも立ち会い、葬儀にも出ていますから、そもそも「絶縁」という表現自体不正確でしょう。

花田虎上との確執に至っては、どうして貴乃花が悪いのか、全く理解できません。

当時のマスコミ報道では、不仲の原因は、若貴の優勝決定戦になったとき、実父で師匠の二子山親方が貴乃花に、負けてやることを暗に求めたため、真面目に相撲を考えていたガチンコ力士の貴乃花には耐えられなかった、という内容だったはずです。

つまり、整体師が何をしたか知りませんが、報道が事実なら悪いのは実父で師匠の二子山親方の方です。

また、花田虎上が、引退後、相撲は好きではなかったことをシラッと述べていますが、そんなやつになんで負けてやらなければならないのか、という貴乃花の気持ちはおおいにわかります。

もっとも、花田虎上も、父親の圧力で高校を中退して相撲をはじめたことを述べており、2人とも毒父の犠牲者だったということになります。

そして、それを裏付ける証言の動画が公開されました。

改めて「兄に負けてやれ」で傷ついたと証言

『貴闘力部屋』という動画チャンネルでは、藤島部屋時代に貴闘力と同期だった元幕下悟道力をゲストに迎えて、「【真相究明】兄弟対決!若乃花VS貴乃花 優勝決定戦の真相は? 」というテーマで話しています。


少し長いですが、該当部分を引用します。

悟道力 言われることもあるじゃないですか。でもまああれは、まあ別にその八百長とかっていう問題じゃなくて、まぁあれはあれでまぁ見てやるべきだと思いますよ。ただやっぱり貴乃花が……

貴闘力 あれは何?

悟道力 自分(悟道力)に言わそうとしている(笑)

親父(先代貴ノ花)が、「お前、わかってるな?」って言えば、やっぱりそういうことなんだっていう(思いがある)。

「お前はこの先何回も優勝するけど、勝(花田虎上)にとっちゃこれが最後のチャンスかもしれない」っていうところも含めて、貴乃花はやっぱり、誰よりも尊敬してた人にそれを言われたということは、やっぱり本人の中ではすごく純粋なところもあるから(傷ついたんです)。

まあ俺だったらですね、お兄ちゃんだからなぁって所もあって。まぁいっかぁって。別に誰に指示されることもなく、金もらう話でもないんだから(八百長ではないと)。

これでまあ周りが喜んでくれるんならって、まあいいんじゃないかなってところもあるけど、やっぱり貴乃花はそういったところもなかったんですよね。だからやっぱりすごく深く傷ついたっていうところもあって。

貴闘力 その時は(悟道力は現役の)相撲取りだったの?

悟道力 いやもう引退して。辞めた後に聞いたんです。実際どうだったのって聞いたら(貴乃花は)、「いやあ、まあ、100番とって負けない相手に、決定戦で負けると思いますか?」っていうのが、貴乃花の一言ですよね。

じゃあ若乃花に聞けば、若乃花にも言い分があるから、向こうは向こうで「100番とって負けない相手に負けないでしょう」って、若乃花だって言うかもしれないから分からないですね。これは貴乃花の一方が聞いただけの話であって。


悟道力は、花田虎上の言い分を聞いていないので慎重な言い方をしていますが、少なくとも父親を尊敬するガチンコ力士の貴乃花が傷ついたことだけは間違いなさそうです。

これでも、冒頭のカストリ記事のライターは、傷ついた貴乃花のほうが「気難しい」というのでしょうか。

ストイックに頑張る人を中傷するのは卑怯な人間

別にこれは、貴乃花が「正しい」とか「肩を持つ」という意図で書いているわけではありません。

背景には「毒親問題」がありそうなのに、子(貴乃花)が悪いように書かれているのは、現代の価値観からすればあまりにも鈍感であること。

そして、真面目に自分の仕事を考えている者を中傷する、たちの悪さが我慢ならないのです。

横綱としては完璧だったことは、絶縁した(された)花田虎上も認めています。

ストイックに頑張る人をとやかく言うのは、嫉妬やコンプレックスなど、人間の負の根性で心の腐った奴のすることです。

好き嫌いは自由です。

しかし、真剣勝負に生きるものが、それを歪められた悔しさを理解できないようなくだらない人間にはなりたくないものです。

以上、貴乃花が実父の二子山親方や花田虎上との間に溝ができたことを貴乃花の「気難しさ」に還元する中傷はおかしいんじゃないか?でした。

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