「辛いものはダイエットにいい」「いや、辛いものを食べるとがんになりやすい」など、辛いものについての情報や考え方は様々です

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「辛いものはダイエットにいい」「いや、辛いものを食べるとがんになりやすい」など、辛いものについての情報や考え方は様々です

「辛いものはダイエットにいい」「いや、辛いものを食べるとがんになりやすい」など、辛いものについての情報や考え方は様々です。では、医学論文ではどう考察されているのでしょうか。おなじみの南雲吉則医師は、辛味が感知されている仕組みから、健康との関係を解説しています。

久しぶりに、南雲吉則医師の動画です。

この動画では、辛味が単なる味覚ではなく、温度や痛みを感じるTRP受容体(トリップ受容体)によって感知されている仕組みを解説しています。

カプサイシンなどの刺激が体内のカルシウムイオンを動かし、細胞を活性化させることで、ガンの抑制や増殖の両面に影響を与える可能性が示唆されています。

適切な刺激は、体に良い反応をもたらす一方で、特定の栄養素が不足するとガンのリスクに繋がるため、食事のバランスの重要性も強調されています。

要するに、他の因子との兼ね合いで、「辛さ」は、ガンの抑制にも増殖にも影響を与える、としています。

激辛料理の健康への影響力


激辛料理の「辛み」は、味覚ではなく、温度感覚(熱さや冷たさ)と同じ「TRP(トリップ)受容体」と呼ばれる細胞のセンサーで感知されます。

これを発見した、デービッド・ジュリアス博士とアーデム・パタプティアン博士は、2021年のノーベル医学生理学賞を受賞しています。

辛み成分が、この受容体に結びつくと、細胞内にカルシウムイオンを取り込んで細胞を興奮させます。

このカルシウムによる細胞の興奮は、たとえばがんに対して、「抑制」と「促進」の両方の影響を与える可能性があるといいます。

がんを「抑制」する影響(良い影響)
唐辛子などに含まれる辛み成分を摂取すると、特定の受容体(V1受容体など)が刺激されます。これによって良い遺伝子が活性化し、大腸がんを抑える働きがあることが分かっています。また、がん細胞を自然死(アポトーシス)に導くことで、膀胱がんなどに効果をもたらすことや、生姜などの成分ががんの抑制に働くことも挙げられています

がんを「促進」してしまう影響(悪い影響)
一方で、細胞の興奮が悪い方向へ働いてしまうと、がん細胞がどんどん増殖してしまうリスクがあります。特に、体内でビタミンDやカルシウム、マグネシウムなどが不足している状態で刺激を受けると、乳がんや前立腺がんが転移を起こしたり、膵臓がんが増殖したりする原因になることがあります。

がん予防に役立てるための対策

辛みをがん予防として効果的に取り入れるためには、ただ激辛料理を食べるのではなく、以下のような生活習慣を組み合わせることが推奨されています。

栄養素の不足を防ぐ:
がんの転移や増殖を防ぐため、ビタミンDなどをしっかりと摂取する。
がんを抑制する成分を一緒に摂る:
細胞が悪い方向に興奮するのを抑えるため、青魚の必須脂肪酸(EPA・DHA)、お茶に含まれる成分(エピガロカテキンガレート)、玉ねぎの皮(ケルセチン)、大豆(ルテオリン)などを取り入れる。
日常的にスパイスを活用する:
唐辛子だけでなく、胡椒や生姜など様々なスパイスを無理なく生活に取り入れる(動画内では、複数のスパイスが含まれた「サマハン」というお茶が紹介されています)。

つまり、辛いもの自体が直接的にがんを引き起こすわけではなく、体内の栄養状態や一緒に摂取する成分によって、がんに与える影響が大きく変わるということです。

スパイスを効果的に使おう

南雲医師は、上記のように、適切な栄養素(ビタミンDやカルシウム、マグネシウム)を採り入れたうえで、生活習慣に適切なスパイスを取り入れることが健康管理に役立つと述べ、自身の習慣としてサマハンティーを紹介しています。

サマハンティーとは、ジンジャー、ブラックペッパー、クミン、コリアンダー、リコリスなど14種類のスパイスが入ったスパイスティーです。

しかし、飲みものとしてのスパイスって、ちょっと辛そうなので、私としては遠慮したい気持ちです。ジュースのようには飲めないでしょう(汗)

その代わり、カレーの赤缶(クルクミン)、ヒハツ、ブラックペッパーなどは、私は日常の食生活に採り入れています。


ヒハツは、このサムネイルのように飲みものにはしません。胡椒の代わりに使います。

クルクミンは、認知症の予防になると言われていますが、体内に吸収されにくい弱点があるそうです。

が、ブラックペッパーに含まれるピペリンを一緒に摂ることで、人間での吸収率(バイオアベイラビリティ)が最大で2000%(20倍)高まるという研究結果があります。

ですから、赤缶とブラックペペッパーは、セットで摂ると良いですよ。

みなさんは、辛いもの、食卓に採り入れていますか。

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