『#あなたを幸せにしたいんだ 山本太郎とれいわ新選組』は、党立ち上げの経緯、常識破りの選挙戦の舞台裏などを綴っています

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『#あなたを幸せにしたいんだ 山本太郎とれいわ新選組』は、党立ち上げの経緯、常識破りの選挙戦の舞台裏などを綴っています

『#あなたを幸せにしたいんだ 山本太郎とれいわ新選組』(山本太郎、集英社)という書籍は2019年初版の書籍。れいわ新選組立ち上げの経緯、常識破りの選挙戦の舞台裏などを綴っています。同党は毀誉褒貶ありますが、MMT(現代貨幣論)の立場から、財政出動を明確に打ち出す唯一の政党をこのブログで否定するはずがありません。

れいわ新選組とは何だ、ということをまとめた書籍

『#あなたを幸せにしたいんだ 山本太郎とれいわ新選組』(山本太郎、集英社)は、2019年時点での山本代表の党立ち上げの経緯、常識破りの選挙戦の舞台裏、そして注目の「次なる一手」を綴っています。

タイトルに#(ハッシュタグ)がついていますが、2019年7月の参議院選挙で#(ハッシュタグ)付きのメッセージが、SNS上で爆発的に拡散。

これを打ち出したれいわ新選組は、大手メディアから黙殺されながらも、比例特定枠で重度障害者2名を国会に送り出しました。

障碍者、難病者の当選には、いまだに文句を言う有権者がいますが、それによって、国会のバリアフリー化が進んだことは事実です。

本書は、その2人のほか、当時の参院選に立候補した人たちのスピーチとロングインタビューを収録しています。

完全にお株を奪われた日本共産党

本書を読んで、「こういうことは、本来なら日本共産党がスべき仕事だったのに」というのが率直な感想です。

れいわ新選組は、たんなる数合わせの「野党共闘」には与せず、与党にも野党にも緊張感を与える存在であることを自認しています。


つまり、孤立を全く恐れず、自公維にも、「野党共闘」にも引きずられないというわけです。

そして、唯一、財政出動をはっきりと打ち出している政党です。


各党とも、たしかにコロナ禍での給付金など一時的な提案は行ってきました。

しかし、我が国のデフレはコロナ以前からあり、応急措置ではなく、根本的な財政の転換を行うには、緊縮財政をやめて、MMT(現代貨幣論)に基づく財政出動を打ち出すしかないのです。

仕分けだの、無駄遣いをやめるだのというのは、しょせん「財政再建」の枠内での提言に過ぎません。

消費税廃止についても、旗幟鮮明にしているのはれいわ新選組だけです。

立憲民主党は、財務省のレクを受け、菅直人(当時)首相は「日本はギリシャのようになる」などと言い、野田佳彦(当時)首相に至っては、公約違反の消費税増税を決めてしまいました。

そういう人が、最高顧問にいる政党が立憲民主党であり、そこと「野党共闘」するために、消費税に反対の旗を隠したのが日本共産党です。


日本共産党は、反共の国民民主党にもラブコールを送っています。


「右によれ」と言っている国民民主党に、寄るとも寄らないとも答えずに、「前向きに連立を考えよう」と田村智子副委員長は答えていますが、これは考えてみたら、国民民主党に対して傲慢な話です。

だって、「お前のこういうところが嫌いだから一緒にやれない」とはっきりいっているのに、「嫌い」なことは何も言及しないまま、「一緒にやるためのことだけを考えなさい」と言ってるわけですから、全く対話になっていません。

他党や国民が、「共産主義が嫌いだ」「安保・外交の考え方が違う」というなら、まずその現実を認めるべきです。

山本太郎さんのように、「嫌い?私どもはそういうの、大好物なんです」と受けて、むしろそれを手がかりに、どこが嫌いなのか、それに対してどう考えているのかを突き詰めて、何がわかりあえるかを「前向き」に出せば良いのです。

西田昌司参議院議員が、現役の自民党国会議員としては異例ですが、日本共産党について前向きに踏み込んだ発言をたびたび動画で行い、小池晃書記局長を自分のチャンネルに招いて話もしています。

具体的は、憲法に対する態度などです。

しかし、小池晃書記局長は、曖昧な話しかできませんでした。

今回だって、ちゃんと国民民主党は具体的に、組めない理由を述べています。

なのに、他党にだけ「前向きに」などと言うのは身勝手な話であり、他党は相手にしないでしょう。

さらに、山本太郎さんが繰り返し主張する対米自立、アメリカの属国状態からの脱却は、まさに日本共産党の十八番だったはずです。

いわゆる「2つの敵論」つまり、アメリカ帝国主義と独占大資本という2つの敵を打倒する対象とし、1つの敵論だった日本社会党を攻撃していました。

これもまた、日本共産党が「野党共闘」に熱中しているうちに、れいわ新選組が頂戴してしまったわけです。

反グローバリズムも、日本共産党の持論でしたが、党としてそれを前面に打ち出している感じではありません。

とにかく日本共産党は、「野党共闘」のもとに、いろいろ我慢しているか、投げ捨てたのか、黙りこくってしまったのです。

一方、「野党共闘」していないれいわ新選組は、他党に遠慮せず、それを標榜できるわけです。

日本共産党の批判をするための記事ではなかったのですが、要するに、今や自民でも立民でもない新しい旗を立てている唯一の政党が、れいわ新選組という話です。

「右」か「左」かではなく、財政出動するかどうか

れいわ新選組については、「保守」や「極右排外勢力」と相性がいい、という意見もあります。

だから、「左派ポピュリズム政党」という位置づけはおかしいと。

私は、「右」か「左」か、「保守」か「革新」か、そういう枠組みでポジショントークしても、何も得るものはないと思っています。

だって、どっちもダメだったらどうするんですか。

自由民主党も、立憲民主党も、財政出動はしない(だろう)という点では同じです。

私はいつも、自由民主党が正しいという立場からも、日本共産党が正しいという立場からも出発しない、もちろん維新なんて絶対出発しない、ということを前提にしています。

ただ少なくともいえることは、「護憲」「自衛隊や安全保障に対する姿勢」などだけで十分、れいわ新選組は自由民主党の政治と対決する政党と言えるでしょう。

いずれにしても、私はそういうレッテルはどうでもいいから、「財政出動をしてくれる」という一点で、同党には頑張ってもらいたいと思っています。

以上、『#あなたを幸せにしたいんだ 山本太郎とれいわ新選組』(山本太郎、集英社)という書籍は2019年初版の書籍。れいわ新選組立ち上げの経緯、常識破りの選挙戦の舞台裏などを綴っています、でした。

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