政治団体「NHKから国民を守る党」の党首、立花孝志氏を名誉毀損の疑いで逮捕したとのニュースが報じられ話題になってます

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政治団体「NHKから国民を守る党」の党首、立花孝志氏を名誉毀損の疑いで逮捕したとのニュースが報じられ話題になってます

兵庫県警が11月9日、政治団体「NHKから国民を守る党」の党首、立花孝志氏を名誉毀損の疑いで逮捕したとのニュースが報じられ、インターネット上で大きな話題となっています。立花氏は竹内英明元県議を批判した後、交流サイト(SNS)で根拠のない誹謗中傷の投稿が相次いだとされ、今後本格的な捜査が進められる見込みです。

事件の背景と遺族の訴え

竹内英明元県議のご遺族は、SNS上で不特定多数による投稿が相次いだことで、竹内さんが精神的に追い詰められ、自死に至ったと主張しています。

立花氏が根拠のない発言を繰り返し、自身の考えに賛同する人々を扇動したなどとして、遺族側は今年6月に刑事告訴を行っていました。

竹内さんは、斎藤元彦知事(当時)のパワハラ疑惑などを調査する「県議会調査特別委員会(百条委員会)」の委員を務めていました。

斎藤氏の失職に伴う出直し知事選(2024年11月)後に県議を辞職し、今年1月に自宅で亡くなっているのが発見されています。


竹内さんの自死と誹謗中傷との因果関係については、直接の原因ではないとする見方もありますが、周囲の事情を詳しく調べなければ判断は難しいでしょう。

立花氏の一連の言動そのものが問われている以上、名誉毀損の容疑で逮捕されたことは当然の流れだと考えられます。

また、今回の逮捕が「在宅事件」ではなく「身柄事件」となったのは、被疑者が証拠隠滅や逃亡をする恐れがあると判断されたためです。

この点についても、適切な手続きがとられたものと思います。

逮捕はされるのか


インターネット上の掲示板などでは、立花孝志容疑者が刑務所に入るかどうかに関心が集まっています。

執行猶予中に起訴されれば、執行猶予が取り消されて収監されるのではないか、という意見も見受けられます。

しかし、刑法25条2項には「再度の執行猶予」という制度が規定されています。

執行猶予期間中であっても、一定の要件を満たせば、再び執行猶予が付される可能性があります。

この制度は昭和28年の改正で設けられ、令和4年(2022年)に成立した改正刑法(令和7年6月1日施行)では、要件がさらに緩和されました。

宣告刑の上限が「1年以下の懲役・禁錮」から「2年以下の拘禁刑」に引き上げられるなど、再犯者に対しても執行猶予が付きやすくなっているのです。

名誉毀損罪自体は個人間の問題であるため、再執行猶予が付されてもおかしくはありません。

しかし、今回は社会的な影響力が大きいことや、他の告訴も複数存在することが考慮され、名誉毀損としては重めの判決が下される可能性もあります。

実際、みんつく党の大津あやか代表や、亡くなられたボランティアの岩井清隆さん、石森雄一郎弁護士などから、立花氏に対する刑事告訴が複数行われています。

「バカをうまく騙す」と公言していた立花氏

立花氏の逮捕について、単に「ざまあみろ」と感じるだけではなく、私たちは彼の扇動に乗ってしまわなかったか、自分自身を振り返る必要があるのではないでしょうか。

私は、立花氏が松本人志氏の一件において、ネット上で擁護論が広がる中で一貫して批判を続けていた点については、結論としては否定しません。

しかし、兵庫知事選でいわゆる「二馬力」作戦により斎藤元彦氏が逆転当選した際には、「大変なことになった」と感じました。

もちろん、一般人に呼びかけた個人宅凸撃なんて、論外中の論外です。


全く行く方も行く方です。子供までつれてさ。

立花氏は、以下の動画の中で、「バカをうまく騙して、それを選挙で投票してもらうなり、そこからお金を取るっていうのが、本当に賢い人なのかな」と公言しています。


カルト教団のように正体を隠すのではなく、「バカを騙して目的を達成する」と堂々と公言し、それでもなお支持を集めるという状況は、支持する側にも問題があるのではないかと考えさせられます。

現在、参議院に議席を持つN国党は、自由民主党と会派を組んでいます。同党は法律上の政党要件を満たしていませんが、事実上の「連立与党」として活動しています。

立花氏はおそらく起訴されるでしょうが、今後の裁判の行方とともに、自由民主党がこの件についてどのような見解を示すのか、また「連立」関係をどう判断するのかにも注目していきたいと思います。

みなさんは、この事件についてどのような感想をお持ちですか。

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