仏壇を諸事情から処分することになったとして、あなたはどう処理しますか。魂抜きするものとしないもの、わかりますか

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仏壇を諸事情から処分することになったとして、あなたはどう処理しますか。魂抜きするものとしないもの、わかりますか

仏壇を諸事情から処分することになったとして、あなたはどう処理しますか。魂抜きするものとしないもの、わかりますか。そのまま粗大ゴミとして捨ててしまいますか。しょせん人間の作ったものですが、さすがに寝覚めが悪いのではないのでしょうか。

今日、タイトルのテーマでヒントになるサイトや動画を探していたら、大変参考になる動画をYoutubeで発見しました。

仏教・お寺ch 大慈さんの動画です。

【お仏壇・遺影】魂抜きするもの・しないもの【曹洞宗のお坊さんが解説】というタイトルです。

さて、本題に入りますが、あなたのお宅に仏壇はありますか。

遺影は魂入れはしないから魂抜きも必要ない


チャンネルのオーナーは、タイトル通り曹洞宗副住職。

宗派によっては、違う見解もあるのでは? という素朴な疑問はあるかもしれませんが、それも動画中で説明されています。

それによると、他宗派の住職が「いいね」を付けたり、リツイートしてくれたりするそうです。

曹洞宗目線ではあっても、仏教的な間違いはない、ということでしょうか。

さっそくですが、動画で述べられている内容をご紹介します。

  • 位牌……魂抜きをします
  • 仏壇……魂抜きはせずお焚き上げします
  • 遺影……必要ありませんが、個性の表現なので気になるのもやむなし

ということです。

サイトによっては、「遺影写真の魂抜きは閉眼供養と呼ばれる儀式」と紹介しているものもあるが、そんなことはないそうです。

なぜご遺影に魂抜き(閉眼供養)が必要ないのであろうかというところなんですけれども、これ考え方としては簡単なんですよ。何が魂抜きをする必要があるかというと、お坊さんがいわゆる魂入れをしているものには、抜くのが必要なわけです。わかりやすいでしょ。入れたら処分する場合に抜かないといけない。これだけの理屈あんですねとても分かりやすいでしょ。

合掌・礼拝。それをするかどうかも判断材料なると言います。
合掌礼拝しますでしょうか。これに関しましてはお宅によってね賛否両論と言いますか意見が分かれるところかもしれません。
遺影というものは、一連の送り出しの儀式をする上で、個性が強すぎるんですよ。葬儀からの一連の儀式は、人間であることを抜くわけなんです。さらに、個性を抜いていく。
どういうことかといいますと、たとえば日本太郎さんとして生きてこられて、亡くなられました。そして、故・日本太郎さんになります。それから、お葬式をして戒名授かって、大滋院動画配信居士という、日本太郎とはちょっと違うあり方に変わっていくわけですね。
そこからさらにまぁだいたい33回忌ぐらいから遠忌(おんき)って言うんですけれども、いわゆる顔の見えない供養っていうものになっていきます。法事に参列して供養する側の人たちが、会ったことのない孫やひ孫とか玄孫になったりして顔の見えない供養になっていき、それがさらに時間がたって、ご先祖様というざっくりとした存在になるわけです。動画配信居士というという一人の存在から、ご先祖さまというざっくりした存在になっていくわけですね。そこからさらに時間がたっていくと、ナニナニ家のご先祖さまというところからもだんだん埋没していき、仏様の世界そのものに溶け込んでいく。
このように、人間であることをだんだん抜いていき、個性を抜いていくわけです。そういう時に、遺影というのは送り出しの儀式の媒体として、ちょっと個性が強すぎるんですよ。あるいは個性をとどめすぎる。
ですから私は、遺影に戒名を書き込んだり、魂入れをしないのです。

いかがですか。

ストレスは解決したかった

私の家には、仏壇も遺影もあります。

もともと、私の亡父が、福島に墓がある自分の両親(つまり私の父方の祖父母)の位牌を入れるために仏具店で購入したと思いますが、それだけでは足りず、いつの間にか祖父母の遺影まで作ってしまいました。

その後、父が亡くなったのですが、ここでちょっとやっかいなことが起こりました。

父は、自宅では曹洞宗の住職にお経を上げてもらい年忌法要を行っていました。

ところが、父の葬儀に駆けつけた父の義兄は、祖父母の菩提寺である浄土真宗の法名入り位牌をもらってきたのです。

しかも、浄土真宗なのに?法名軸ではなく金属の位牌です。

浄土真宗では、故人の魂は亡くなってすぐにこの世を離れ、成仏していると考えるため、魂が宿った位牌を仏壇に置いて供養していく宗派ではないのです。

その菩提寺は、信徒のリクエストがあるからか、位牌も塔婆も引き受けています。

それでいて、従来どおり、曹洞宗のお寺とも付き合ってきました。

ですから、我が家は信仰の二股状態で、宗教的には好ましくない状態だったのです。

そもそも、祖父母の墓が浄土真宗(本願寺派)のお寺にあるのに、曹洞宗のお寺と付き合い、祖父母の法要をすること自体、二股だったわけですが。

私はそれが気持ち悪くて、付き合うお寺を絞るべきである、ということを述べてきたのですが、母は古い人間で「仏様を粗末にするとバチが当たる」の繰り返しで、結局どちらのお寺とも付き合ってきました。

それでいて、福島の墓には、1969年に父が祖父の13回忌、祖母の33回忌を行って以来、1度も墓参りしたことはありません。

1度もです。

そもそも、家督相続をした長男が渡伯したため、三男で実家を出ていた父が、ええかっこシイで祭祀承継をしたのです。

しかし、私も母も、祖父母とは一面識もありません。

そして、父は亡くなって48年、祖父は亡くなって64年、祖母は亡くなって83年にもなります。

母は、位牌についても「仏様を粗末にするとバチが当たる」の繰り返しで、80年以上も前に亡くなった一面識もない人の位牌を、墓参りもしないくせにいまだに仏壇に飾っています。

子孫の負担も考えないええかっこしいの父親、決められない母親という最悪な両親のもとで、私はもう仏壇の存在自体がストレスでした。

もう、いいかげん処分したい。

というところで、出会ったのがこの動画です。

同じような立場の方のご参考になれば幸甚です。

以上、仏壇を諸事情から処分することになったとして、あなたはどう処理しますか。魂抜きするものとしないもの、わかりますか、でした。

Photo by Candice Picard on Unsplash

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