精米の高騰と品不足が問題になっていますが、出回っているお米の中には精米改良剤という添加物を使用したお米が流通することも

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精米の高騰と品不足が問題になっていますが、出回っているお米の中には精米改良剤という添加物を使用したお米が流通することも

精米の高騰と品不足が問題になっていますが、実は出回っているお米の中には、精米改良剤という添加物を使用したお米が流通することもあるようです。精米改良剤を使用すると、古米独特の匂いを消したり、光沢や甘味をつけたりがすることができるそうです。この添加物によって、新米でないものを新米に見せかける事ができるわけですから、それは偽装行為です。

先日、松屋が、アメリカ産カルローズ米に100%切り替えたことが話題になりました。

松屋がそうなのですから、グループ内で「おかわりシ放題」の松乃家も当然そうです。


その流れれに抵抗して国産米で頑張っていた、ゼンショーの「すき家」は、ネズミ味噌汁騒動を起こされてしまいました。

日本の米不足と高騰、その一方でアメリカへの大量輸出は、かつての郵政つぶしのように、JAつぶしの狙いがあるともいわれますが、今回はその話は措きます。

そのような米不足の中で、地元の激安スーパーのオーケーも、いつ行っても精米の棚は空っぽなんですが、最近は、群馬県で古米に「精米改良剤」なるもの使用して、新米のように偽装販売する事案が発覚したという報告が、厚生労働省の公式サイトにありました。

ここでは、改良剤の実態、見極め方、そして背景にある米不足や価格高騰の原因を解説します。

精米改良剤とは?

「精米改良剤」は、古米の見た目や食感を改善するために使用される添加物の総称です。

古米は酸化や乾燥で艶が失われ、硬くパサつく傾向がありますが、改良剤により「新鮮な米」に見せかける効果が期待されます。

具体的には、グリセリン脂肪酸エステルや合成界面活性剤などの成分が用いられ、米粒表面をコーティングして水分を保持し、艶やかさを演出します。


一部の業界では、米の保存性向上や加工適性の改善を目的に合法的に使用される場合もありますが、不正表示や過度な添加は問題視されています。

改良剤使用米を見極めるには?

消費者が改良剤使用米をひと目で識別するのは困難ですが、おおむね以下の点に注意することで、その可能性に気づくことがどこのサイトでも指摘されているようです。

1. パッケージの表記チェック
「添加物使用」「加工助剤使用」といった記載がないか確認しましょう。法規上は全ての添加物の表示が義務付けられていますが、偽装の可能性も排除できません。
2. 外観や触感の異常
手で触れたときに油っぽい感触がする場合、改良剣疑いがあります。自然な新米は透明感があり、適度な乾燥感が保たれています。
3.不自然なツヤや石油のようなにおい
過度に艶があり、精米とは明らかに違う「香り」がある場合は注意が必要だと指摘されています
4.信頼できるルートで購入
直売所や生産者直営のオンラインショップなど、流通経路が明確な商品を選ぶのが安心です。また、産地や収穫時期の記載が詳細な商品を選びましょう。
5.スーパーや外食の米
コンビニやスーパーのおにぎり、外食のご飯、古米・ブレンド米などは改良剤が使用されている可能性が高いと考えられています。

外食で出されても、わからないかもしれませんね。

米不足と価格高騰の背景

近年、米価は高騰し、一部品種では品薄状態が続いています。その主因は以下のことがいわれています。

1. 気候変動の影響:異常気象による収量減少が顕著です。例えば、2022年は東北地方の冷害や西日本への台風被害で、作柄が大幅に低下しました。
2. 農業人口の減少:担い手不足により、耕作放棄地が増加。高齢化に伴う生産力の衰退も深刻です。
3. 需要変化と流通問題:家庭用需要は減少傾向ですが、業務用(外食・加工食品)や輸出向けの需要が増加。需給調整が追いついていない側面があります。また、物流コストの高騰も価格に転嫁されています。
4. 政策的要因:政府の減反政策(転作の推進)により、生産調整が厳しくなっているのも一因です。

が、冒頭のこともあり、複合的な原因が絡んでいるようです。

今後の対応と消費者の意識

改良剤問題は「食の安全」と「表示の信頼性」に直結します。

行政には厳格な監査と透明性の確保が求められる一方、消費者は「安い=良い」という価値観から脱却し、生産背景を見据えた選択が重要です。

地元産米の消費促進や、古米を活用したレシピの工夫(炊き込みご飯など)も解決策の一つになります。

米市場の課題は、単なる価格問題ではなく、気候・人口・政策が絡む複合的な問題です。持続可能な農業と消費者の意識改革が、未来の食卓を守る鍵となるでしょう。

みなさんは現在、どう対策されていますか。

米不足と米価高騰はこれからが本番 - 黒木 論
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