SNSやyoutubeでは、一般的に行儀が悪いとされる貧乏ゆすりが実は健康増進や長寿に寄与するという最新の知見を紹介しています。

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SNSやyoutubeでは、一般的に行儀が悪いとされる貧乏ゆすりが実は健康増進や長寿に寄与するという最新の知見を紹介しています。

SNSやyoutubeでは、一般的に行儀が悪いとされる貧乏ゆすりが、実は健康増進や長寿に寄与するという最新の知見を紹介しています。専門家はこれを「ジグリング」と呼び、股関節の痛みを和らげる治療法や、血行を改善して死亡リスクを下げる手段として推奨しています。

とくに、デスクワークなどで長時間座り続ける人にとって、足の血管を刺激するこの動作は「第二の心臓」を活性化させる効果があるといいます。

正しいやり方として、椅子に深く腰掛け、膝を90度に保ちながらかかとを小刻みに上下させる方法が提案されています。

周囲へのマナーに配慮しつつ、この習慣を毎日継続することが健康維持の鍵であると結論付けています。

貧乏ゆすりは、近年「健康ゆすり」に

いくつか動画を見ましたが、いちばんまとまっていると思われる動画をシェアします。

動画によると、貧乏ゆすり(ジグリング)は、近年「健康ゆすり」とも呼ばれ、健康や寿命に対して以下のような驚くべき効果があることが分かっています。

1. 死亡リスクの低下(寿命を延ばす効果)
イギリスで行われた女性約1万3000人を対象とした調査は、以下の著名な医学誌に掲載された論文です。

論文名: Sitting Time, Fidgeting, and All-Cause Mortality in the UK Women’s Cohort Study
掲載誌: American Journal of Preventive Medicine (2016年)
内容: 12,778人の女性を12年間追跡調査したデータに基づいています。長時間座り続ける生活は通常、死亡リスクを30%高めますが、「貧乏ゆすり(fidgeting)を頻繁に行うグループ」においては、座る時間が長くても死亡リスクの上昇が見られなかった(むしろ死亡リスクが37%減少した)と結論づけています。

これは、「第二の心臓」と呼ばれるふくらはぎを細かく動かすことで、足の血行(血流)が良くなることが理由だと考えられています。

2. 股関節症の痛みの改善
久留米大学医療センターの大川教授らが提唱している「ジグリング(健康ゆすり)」による股関節症の治療効果についても、日本の整形外科学会や関連する医学専門誌に多数の論文が掲載されています。

メカニズム: 変形性股関節症などで擦り減ってしまった軟骨の隙間に対して、細かな振動(ジグリング)を継続的に与えることで、関節液の循環が促され、軟骨の再生や関節の隙間の回復、痛みの軽減につながることが臨床データとして立証され、手術を回避・延期するための保存療法として認められています。

実際に、同センターで股関節症の患者53人がジグリングを3ヶ月以上続けたところ、40人に大きな改善が認められました。中には、杖をついて歩くのがやっとだった患者が、7ヶ月で杖を外して歩けるようになった事例もあります

「血行改善・血管の健康」に関する査読論文
ふくらはぎを動かすことで血流が良くなる、血糖値が下がるといった代謝面への好影響も、実験によって実証されています。

論文名: Leg fidgeting during prolonged sitting improves postprandial glycemic control in people with obesity
掲載誌: American Journal of Physiology-Endocrinology and Metabolism (2021年)
内容: 座っている間に「2.5分間貧乏ゆすりをする ? 2.5分休む」を繰り返した結果、足の動脈(膝窩動脈)の血流が有意に増加し、食後の血糖値やインスリンの上昇を抑える(代謝が改善する)ことが確認されました

効果的な「正しい貧乏ゆすりのやり方」

専門家は、効果を得るために以下の方法を推奨しています。

姿勢
上半身と太ももが90度、膝も90度になるように座り、つま先を床につけます。
動かし方
かかとを2cmほど浮かせ、片足ずつ小刻みに上下させます(両足同時だと疲れやすいため)。
回数と時間
10秒間に20?30回のペースで行い、最初は「片足5分ずつ」を1日10セットを目安にします。慣れてきたら、1日に合計2時間以上こまめに分けて行うとより効果的です。

副作用もほとんどなく、「やってみて損はない」と推奨されていますが、マナーが気になる場合は周囲に配慮しながら行うのが良いでしょう。

また、すでに股関節に症状がある場合は、まず専門の整形外科医に相談することが勧められています

効果が出るまでの期間

効果が出るまでの期間について、具体的な目安となるデータや事例がいくつか報告されています。

3ヶ月以上
久留米大学医療センターでの調査では、股関節症の患者53人がジグリングを3ヶ月以上続けたところ、そのうちの40人(約75%)に大きな改善が認められました。
7ヶ月
杖をついて歩くのがやっとだった患者が、ジグリングを7ヶ月間続けた結果、杖を外して歩けるようになったという事例があります。また、レントゲン写真の比較でも、7ヶ月後にはすり減っていた関節の間に明らかな隙間ができ、痛みが大きく改善したことが確認されています。

したがって、まずは3ヶ月~7ヶ月以上を目安に気長に続けることで、身体への良い変化が期待できると考えられます。

座りっぱなし対策に

かつては、「行儀が悪い」とされてきた貧乏ゆすりですが、現代の医学においては、「座りっぱなしの害をその場で相殺できる、最も手軽で副作用のない低強度運動(ジグリング)」として、査読論文でもその有効性が高く評価されています。

もちろん、筋トレや有酸素運動といった、半身や全身の筋肉に影響を与える運動を超える効果は期待しすぎです。

ただ、近年問題になっている、「長時間座りっぱなし」による健康リスクの対策のひとつとして有効ということです。

椅子に座っている状態なら、いつ、誰でもできる「運動」です。さっそくいかがでしょうか。

「びんぼうゆすり」で変形性股関節症は治る! - 井上明生, 広松聖夫
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