白黒写真データの自動色付けプロジェクトは現在Web上に白黒⇒グレースケール⇒カラーと直ちに変換してくれるページがいくつかあります

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白黒写真データの自動色付けプロジェクトは現在Web上に白黒⇒グレースケール⇒カラーと直ちに変換してくれるページがいくつかあります

白黒写真データの自動色付けプロジェクトは、現在Web上に、白黒⇒グレースケール⇒カラーと直ちに変換してくれるページがいくつかあります。現在では、AIを使ったものが主流になっています。その中で、無料で使えて簡単にできるサービスを2サイトご紹介します。

さて、私は2017年05月29日更新で、『モノクロ画像の自動色付け、昭和30年代の写真もリアルに蘇る!』という記事を書きました。

これは、その前の記事で、古いスキャナGT9700Fの透過原稿ユニットを使って、昔のネガやボジフィルムをデジタルデータにしたことの続編として、今度はそのデジタルデータをカラーにするという試みでした。

早稲田大学の研究者が開発したブログラムがWebアプリ化され、そのページで、モノクロ画像を色付き画像に変換してくれるので、図解でご紹介しました。

その後、Googleが、フォトスキャンというスマホのアプリを開発しました。

フォトスキャンbyGoogleフォトで雑誌写真と紙焼きをデジタル化

手持ちのスマホを使って、昔の紙焼き写真を、デジタルデータとして簡単に保存できるアプリです。

今やスマホもだいぶ普及しましたので、透過原稿ユニットがついたスキャナをお持ちでなくても、多くの方が、昔のモノクロ写真を、デジタルデータとして保存できることになったわけです。

それからさらに年月を経て、今は、AIがモノクロ画像を色付けをしてくれる時代になりました。

そこで、無料で、簡単に作成できる、モノクロ画像の色付けWebアプリ(AI)を2サイトご紹介します。

リアルなカラー化と色の補正まで

自然な色で自動カラー化できる無料サービスです。写真をアップロードするだけで、数秒でカラー化できます。

サービス名 特徴
Hotpot.ai Colorize……無料で簡単。人物写真に強い。
(https://hotpot.ai/colorize-picture/create)
ImageColorizer……写真の復元処理も同時に行える。
(https://ja.imagecolorizer.com/colorize)

Hotpot.ai Colorizeは、迅速で汎用的なカラー復元を行います。よりリアルな復元に適しています。

ImageColorizerは、色の補正をしてくれるので、よりきれいな仕上がりです。ただ、よーく見ると、AIが作る人物であることを感じるかもしれません。

まずは、今回の元の画像です。

ひとつは、昭和30年代中盤のわたし、もうひとつは私の曽祖父の貴重な写真で、曽祖父は1853年、イヤでござんすペリーさんで覚えた、ペリーが浦賀に来た年に生まれました。

髪型から推定して、20代前半、いずれにしても19世紀の写真ということになります。

まず、画像の情報に忠実なカラー化をHotpot.ai Colorizeで行いました。

次に、色味の補正もしてくれるImageColorizerでカラー化しました。


19世紀の写真とは思えないきれいな仕上がりとなりました。

とくに、曽祖父の写真が甦ったことは、感無量です。

AIはカラー化だけでなく当時の背景まで解説してくれる

江戸時代生まれの士族なのに、写真では二本差しでもなく丁髷も結っていないことから、一応、ChatGTPに画像を見せたのですが、髪型や撮影時の道具からみて、明治初期における、曽祖父の24歳頃ではないか、とのことです。

・幕末の志士・武士の多くは既に月代を剃らず、乱髪・散髪・総髪で写っています。明治4年(1871)に 散髪脱刀令 が出てからは、士族でも次第に髷を切りました。(ChatGTP)

・左手の帽子(中折れ帽・山高帽)は西洋の帽子で、和服(紋付袴)を着るというのは、明治初期の典型的な「文明開化スタイル」です。(Gemini)

・右手を置いている洋風の椅子(あるいは肘置き)は、明治時代の写真館(写真スタジオ)で非常によく使われた小道具です。江戸時代末期の写真(アンブロタイプなど)にはあまり見られない、明治の写真館特有のスタイルです。(Gemini)

・庄屋(地域の有力者)の跡取りとして、当時の最先端技術である「写真」を撮る経済的余裕があったことや、士族出身であれば、明治維新後の「新しい時代の変化」に敏感であり、ハイカラな(西洋文化を取り入れた)格好をすることがステータスであったと考えられます。(Gemini)

曽祖父は、仙台藩筆頭家臣の傍系末裔と思われますが、家督相続者ではなく、分家もしてもらえず、福島の庄屋に婿養子に入った経緯があります。←官僚が金を持ってる平民に養子に入り経済的な安定を得、平民も官僚の身分を利用してさらに栄えるという「閨閥」といえます。

あまり、幸せな人生ではなかったようですが、その生き方は子孫に尊敬と感謝の念を抱かれ、私の祖父は娘(つまり私の叔母)が生まれたとき、この曽祖父の名前から1字とって命名し、私の父も私が生まれたときに曽祖父の1字をとって私に命名しました。

そんな伝説の先祖ですが、ほぼ同時代を生きた西郷隆盛ですら写真が残っていないというのに、私の曽祖父はここまで復元できたのです。

画像のカラー化といい、その写真の判定といい、AIには感謝です。

AIはその力を正しく使えば、私たちの暮らしにこれだけ役に立つのだ、ということを改めて実感できました。

みなさんも、古いモノクロ写真、先祖の写真など、カラー化して、当時の様子などAIに確認されてみてはいかがでしょうか。

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